命題8

命題8

 もし、単位から始まる任意個の数が連続して比例するならば、単位から第3は平方数で、1つおきにそうであり、第4は立方数で、2つおきにそうであり、第7は同時に立方数で平方数であり、5つおきにそうである。

 

 任意個の数A、B、C、D、E、Fが単位から始まり、連続して比例するとせよ。

 単位から第3のBは平方数で、1つおきにそうであり、第4のCは立方数で、2つおきにそうであり、第7のFは同時に立方数で平方数であり、5つおきにそうであると主張する。

 

 単位はAに対して、ABに対するので、それゆえに、単位は数Aを割り切り、その商はABを割り切ったものと同じである。definitionZ20

 しかし、単位は数Aを割り切り、その商はAの中の単位である。

 それゆえに、AもまたBを割り切り、その商はAの中の単位である。

 それゆえに、Aはそれ自身をかけられBを作る。

 それゆえに、Bは平方数である。

 また、B、C、Dは連続して比例し、Bは平方数なので、それゆえに、Dもまた平方数である。proposition[22

 同じ理由でFもまた平方数である。

 同様に、1つおきに全てが平方数であることが証明できる。

 次に、単位から第4のCが立方数で、2つおきに全てそうであると主張する。

 単位はAに対して、BCに対するので、それゆえに、単位は数Aを割り切り、その商はBCを割り切ったものと同じである。

 しかし、単位は数Aを割り切り、その商はAの中の単位である。

 それゆえに、BもまたCを割り切り、その商はAの中の単位である。

 それゆえに、ABをかけられてCを作る。

 Aがそれ自身をかけてBを作り、BをかけられてCを作るので、それゆえに、Cは立方数である。

 また、C、D、E、Fは連続して比例し、Cは立方数なので、それゆえに、Fもまた立方数である。proposition[23

 しかし、平方数であることは証明されている。

 それゆえに、単位から第7は立方数と平方数の両方である。

 同様に、5つおきに全てが立方数と平方数の両方であることが証明できる。

 それゆえに、もし、単位から始まる任意個の数が連続して比例するならば、単位から第3は平方数で、1つおきにそうであり、第4は立方数で、2つおきにそうであり、第7は同時に立方数で平方数であり、5つおきにそうである。

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